ポリオウイルスの構造

ポリオウイルスは、ウイルス科Picornaviridaeのかなり単純なRNAウイルスである。
ポリオウイルス粒子（ビリオン）は、本質的にキャプシドで囲まれたRNA鎖である。キャプシドはその表面に宿主の体内の標的運動ニューロンを認識して結合するのを助ける受容体を有する。 1985年に初めて発見されたポリオウイルスの構造は、これまでに発見された最初のウイルス構造の1つでした。ゲノム

ポリオのゲノム（遺伝情報）はRNA（リボ核酸）の一本鎖に含まれています。ヘルペスのようなウイルスはDNA（デオキシリボ核酸）に遺伝情報を持っていますが、これは多くの他のウイルスと共通しています。
標的細胞のリボソームを侵入するためのポリオウイルスRNAコード


カプシド

ポリオウイルスのキャプシドはRNAを取り囲み、送達し、保護します。これはタンパク質で構成されており、その表面に神経細胞を感知する受容体を持ち、ポリオウイルスがこれらの細胞に結合することを可能にします。受容体

受容体タンパク質でできたポリオウイルスで、標的の神経細胞を感知する。ポリオウイルスは運動ニューロンを標的とする。
人体の多くの細胞はポリオウイルスの標的と同じ受容体部位を持っていますが、なぜポリオウイルスが特定の神経細胞に侵入するのかは分かりません。免疫システムによって産生された抗体は、これらの受容体に結合して、ポリオが細胞に侵入するのを防ぐのに役立ちます。

ポリオが標的神経細胞に結合すると、キャプシドが開きますウイルスの遺伝情報が細胞に放出されます。いくつかのウイルスは細胞の核に情報を伝えるが、ポリオウイルスはリボソーム（細胞質に位置する）を直接標的とする。リボソームは、細胞内でタンパク質を産生する役割を担う。
ポリオに感染した細胞のリボソームは、宿主細胞自体のためにタンパク質の代わりにポリオウイルスRNAとカプシドの両方を産生する。

細胞質内で、新たに形成されたキャプシドとポリオウイルスRNAが一緒になって新しいビリオンを形成する。その後、細胞は溶解（開裂）し、新しいウイルス粒子が放出され、他の宿主細胞を感染させる。